話題のメタバースを分かりやすく解説。ビジネス活用事例から仮想通貨との関係も

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この記事にはプロモーションが含まれています

  1. メタバースとは何か?その特徴について分かりやすく解説
    1. メタバースとVR(仮想現実)との違いと関係性とは?
    2. メタバースとAR(拡張現実)との違いは?
  2. メタバースと仮想通貨やNFTとの関係
    1. メタバースと仮想通貨やNFTはどう関係してるのか?
  3. メタバースが注目されている背景とは?
    1. VR機器の進化と普及
    2. オンラインコミュニケーションの進化と普及
    3. NFTや仮想通貨など関連技術の実用化
    4. 新型コロナウイルスの影響
    5. 大手企業の本格参入
  4. メタバースの市場規模と将来性
    1. メタバースの市場規模と投資額
    2. メタバースに投資する企業の動き
    3. メタバースの将来性に対する考察
  5. メタバースにはどんなメリットがある?
    1. 物理的な距離の制約を受けない
    2. 非現実的な体験の提供
    3. コミュニケーションの容易さ
    4. 環境負荷の低減
    5. 格差の解消
  6. メタバースを活用した事例を紹介
    1. バーチャルショップ
    2. オンラインイベント
    3. メタバース観光
    4. バーチャルオフィス
  7. メタバースへの参加方法を解説
    1. アカウントの作成
    2. プロフィールの設定
    3. アバターの作成
    4. 探索と交流
    5. コンテンツの作成と共有
  8. 仮想通貨が必要なメタバースへの参加方法
    1. 仮想通貨取引所のアカウントと口座を開設し、必要な仮想通貨を購入する
    2. MetaMaskウォレットを作成し、購入した仮想通貨を送金する
    3. 利用するプラットフォームとMetaMaskを連携する
  9. メタバース空間の作り方
    1. プラットフォームの選択
    2. 必要なツールの準備
    3. 3Dモデルの作成
    4. メタバース空間の設計
    5. アセットの配置
    6. インタラクションの設定
    7. テストと公開
  10. まとめ

メタバースとは何か?その特徴について分かりやすく解説

『メタバース(metaverse)』とは、インターネット上に構築された三次元の仮想空間を指します

  • メタバース(metaverse)とは、三次元の仮想空間
  • ユーザーは、自身のアバターを通じて仮想空間内で活動できる
  • メタバース空間内で、オシャレをしたりバーチャルオフィスで仕事をしたりできる

「超越」や「高次元」を意味する『メタ(meta)』と、「宇宙」や「世界」を意味する『ユニバース(universe)』を組み合わせた造語で、1992年にニール・スティーブンソンのSF小説『スノウ・クラッシュ』で初めて使用されました。

メタバースでは、ユーザーは自身のアバターを通じて三次元の仮想空間内を自由に移動し、現実世界に限りなく近い状態で様々な活動ができます。

メタバース空間内では、現実世界と同様にオフィスやショップなどが存在することはもちろん、街並みも構築されています。

そのなかでユーザーは、自分のアバターに好みの服や帽子、靴などアイテムを着用させ、オシャレをして買い物や街を散策したり、スーツを着用しバーチャルオフィスで仕事をするなど現実世界と同様の活動が送れます。

メタバースの先駆けとも言われるのは、2003年にリリースされた『Second Life』であり、日本でも2006年ごろにブームとなりました。

メタバースとVR(仮想現実)との違いと関係性とは?

メタバースと似た言葉で『VR(バーチャルリアリティ)』があります。両者はよく混同されやすいのですが、その意味は異なります。

  • VR(バーチャルリアリティ)とは、仮想現実を体験するための技術やデバイス
  • メタバースは、仮想空間そのもの
  • メタバースは、複数のユーザーとの交流を重視し、VRは個人の体験を重視するもの

VR(バーチャルリアリティ)は、仮想現実を体験するための技術やデバイスを指します。これは、現実世界では存在しない環境や体験を仮想的に再現し、ユーザーを没入させることを目的としています。

VRの特徴は、ユーザーが身を置く空間を仮想的に作り出し、その空間内での視覚や聴覚の情報を提供することです。具体的には、VRヘッドセットやゴーグルを使用して、360度の視野や立体音響を通じて、ユーザーが仮想空間にいるかのような体験を提供します。

この技術は、ゲームやシミュレーション、トレーニングなどのさまざまな分野で活用されています。例えば、VRを使用することで、現実世界では難しいあるいは危険な状況を安全に体験したり、遠隔地に存在する場所をリアルに探索したりすることが可能です。

一方で、メタバースでは常にVRが必要というわけではありません。アバターを介して他のユーザーとコミュニケーションを取ることが重要視されるため、VRはあくまでオプションの一つとして捉えられます。実際、メタバースにはVRを必要としないゲームやアプリケーションも存在します。

メタバースでは複数のユーザーが参加し、コミュニケーションや交流を重視しますが、VRは主に個人の体験に焦点を当てています。しかし、両者は技術の進化や新たなアプリケーションの開発により、より密接な関係を築いています。

メタバースとAR(拡張現実)との違いは?

メタバースやVRのほかには、『AR(拡張現実)』があります。

AR(Augmented Reality)は、「拡張現実」として知られ、現実世界にデジタル情報を重ね合わせる技術です。

  • AR(拡張現実)とは、現実世界にデジタル情報を組み合わせて「拡張」するもの
  • スマートフォンやAR専用のデバイスで、デジタルコンテンツを現実空間に表示する

文字通り「現実」にデジタル情報を付け加えて「拡張」することです。

スマートフォンやAR専用のデバイスを使用して、現実の風景や物体に対して、画像、動画、テキストなどのデジタルコンテンツを表示することができます。
これにより、現実世界が拡張され、ユーザーに新たな情報や体験を提供します。

ARとメタバースは、両方ともデジタル技術を用いて現実世界を拡張するという共通点があります。
ただし、異なる点もあります。ARは主に現実世界にデジタル情報を重ねて表示する技術であり、一方でメタバースは完全に仮想空間を構築することを目指しています。

つまり、ARは現実と仮想の融合を提供するのに対し、メタバースは仮想空間そのものを提供し、両者は相補的な関係にあります。

AR技術を使用してメタバースを構築することで、現実世界と仮想空間の境界をより曖昧にし、ユーザーにより没入感のある体験を提供することが可能です。

例えば、ARを使用して仮想のオブジェクトやイベントを現実の場所に配置することで、ユーザーはメタバース内での活動を現実の環境で行うことができます。

要するに、ARとメタバースはそれぞれ独自の特性を持ちつつも、相互補完的な関係にあります。両者を組み合わせることで、より多様でリッチなデジタル体験を提供することが可能です。

メタバースと仮想通貨やNFTとの関係

メタバースと仮想通貨やNFTはどう関係してるのか?

  • メタバース内では、仮想通貨は共通通貨として使用される
  • メタバース内では、NFTによってデジタルアイテムを所有したり取引できる
  • 仮想通貨とNFTによって、仮想空間のメタバースの中でも経済活動ができる

メタバースと仮想通貨、そしてNFT(非代替性トークン)の関係は密接であり、互いに補完しあっています。

特定のメタバース内では、仮想通貨が共通通貨として使用され、NFTがデジタルアイテムの所有権を示す手段として利用されています。

仮想通貨は、メタバース内での経済活動やアイテムの取引に使用されます。
これにより、ユーザーはゲーム内でアイテムを購入したり、仮想不動産を取得したりすることができます。そして、この取引によって生じる価値を保証するために、NFTが活用されます。

NFTは、メタバース内のデジタルアイテムに異なる価値を付加し、その所有権を確立する役割を果たします。

例えば、特定のゲーム内でのレアなアイテムや土地の所有権がNFTとして発行され、ユーザーがこれを所有することで独占的な利益を享受できます。

このように、メタバース内での経済活動やアイテムの取引には仮想通貨が不可欠であり、その取引を保証するためにNFTが利用されています。

つまり、メタバース、仮想通貨、NFTは相互に関連し、ユーザーに新たな経済的な機会や体験を提供するために密接に結びついています。

メタバースが注目されている背景とは?

メタバースが注目されている背景には、以下のような要素が関連しています。

  • VR機器の進化と普及
  • オンラインコミュニケーションの進化と普及
  • NFTや仮想通貨など関連技術の実用化
  • 新型コロナウイルスの影響
  • 大手企業の本格参入

VR機器の進化と普及

まず、VR機器の普及が挙げられます。

近年、VR技術の進化により、VR機器がより手頃な価格で入手可能になりました。
これにより、多くの人々が仮想空間にアクセスしやすくなり、メタバースの利用が広まっています。

オンラインコミュニケーションの進化と普及

また、オンラインコミュニケーションの進化もメタバースの普及に寄与しています。

高品質なビデオ通話や音声チャットの普及により、リアルなコミュニケーションがオンラインでも可能になりました。これにより、よりリアルな体験が求められるようになり、メタバースが注目されるようになりました。

NFTや仮想通貨など関連技術の実用化

さらに、NFTや仮想通貨などの関連技術の実用化もメタバースの人気を後押ししています。

NFTは、デジタルデータに所有権を付与することで、デジタルアイテムの価値を確立することができます。

これにより、メタバース内でのアイテムの売買や取引が活発化し、メタバースの経済が形成されています。

新型コロナウイルスの影響

また、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、オンラインでの活動が増えたこともメタバースの普及に拍車をかけました。

感染症対策としてリアルな接触を避ける必要がある中、オンライン上でのリアルな体験が求められるようになり、メタバースが注目されるようになりました。

大手企業の本格参入

さらに、2021年10月にFacebook社が社名をMetaに変更し、メタバース事業に本格参入したことも注目されました。

これをきっかけに、他の企業もメタバース事業に積極的に参入し、市場が拡大しています。

これらの要素が組み合わさり、メタバースが注目される背景となっています。今後も技術の進化や市場の拡大が期待されています。

メタバースの市場規模と将来性

メタバースの市場規模と投資額

世界のメタバース市場は2022年に約6.5兆円と推定され、2030年には100兆円近くまで拡大する見込みです。

投資額も増加しており、2021年にはメタバース関連のスタートアップに58億ドル以上が投資されました。この市場拡大に伴い、多くの企業がメタバースに参入し、新たなビジネス機会を追求しています。

例えば、Meta Platforms(旧Facebook)は数十億ドル規模の投資を行い、ロブロックスはIPOを果たしました。
日本でも、グリー、バンダイナムコ、ソニー、スクウェア・エニックスなどがメタバースに注力しています。

今後は、技術の進化や新たなビジネスモデルの登場により、メタバース市場はさらなる成長が期待されます。

メタバースに投資する企業の動き

多くの企業がメタバースに投資し、市場に参入しています。

特にゲームやソーシャルメディア企業が積極的にメタバース事業に取り組んでいます。例えば、Meta Platforms(旧Facebook)は社名を変更し、メタバースに本格参入しています。

また、ロブロックスはメタバースプラットフォームを提供し、IPOを果たしました。

日本の企業でも、グリーはメタバース事業に100億円を投資すると発表し、バンダイナムコは「IPメタバース」の開発に重点を置いています。

ソニーやスクウェア・エニックスも、ゲームやNFTを組み合わせたメタバース開発に取り組んでいます。

さらに、半導体製造大手のエヌビディアもメタバースに関連するプラットフォームを発表し、日本国内の企業も積極的に参画しています。

これらの動きから、メタバースは多岐にわたる業界で注目を集め、今後ますます多くの企業がメタバース事業に取り組むことが予想されます。

メタバースの将来性に対する考察

メタバースは急速に注目を集めており、将来性が高いとされています。

その理由は、以下の要因によるものです。

まず、技術の進化により、現実と仮想を融合させるXRやAIの発展が期待されています。これにより、メタバースの体験がよりリアルで没入感のあるものになるでしょう。

また、NFTの台頭により、メタバース内でのデジタルアセットの取引が活発化し、新たな経済圏が形成されると予想されています。

さらに、新型コロナウイルスの影響により、オンラインでのコミュニケーションやビジネス活動が加速し、メタバースがその需要に応えるプラットフォームとして期待されています。

将来的には、EC業界や教育分野、広告業界、ゲーム市場など、様々な分野でメタバースが利用されると予測されています。

さらに、ブロックチェーン技術と組み合わせることで、安全で信頼性の高いデジタル経済圏が構築される可能性もあります。

これにより、メタバースは今後ますます成長すると考えられています。企業や投資家もメタバースに注目し、積極的に投資や事業化を進めています。

将来的には、メタバースは現実世界と同等の重要性を持つデジタル空間となり、私たちの生活やビジネスのあり方を根本的に変える可能性があると言われています。

メタバースにはどんなメリットがある?

メタバースを導入、普及することによってどのようなメリットがあるのでしょうか?

その効果や利便性には、下記のようなメリットがあります。

  • 物理的な距離の制約を受けない
  • 非現実的な体験の提供
  • コミュニケーションの容易さ
  • 環境負荷の低減
  • 格差の解消

物理的な距離の制約を受けない

メタバースは物理的な距離の制約を超えることができます。

ユーザーは移動せずに遠隔地の人々とコミュニケーションを取ることができ、感染リスクの心配もありません。

これは特に、テレワーク環境において、効率的なリモートコラボレーションを可能にします。

例えば、リアルなイベントや会議がメタバース上で開催される場合、参加者は移動せずにアバターを操作して参加できます。
地理的に離れた国に住む仲間との会議を開く際、リアルな移動や出張の必要がなくなります。

学校や大学がメタバースを利用してバーチャルキャンパスを構築することで、学生はリモートで授業を受けることができ、例えば、東京の大学の講義を沖縄に居住しながら、東京に住む学生と同様の環境で受けることが可能になります。

非現実的な体験の提供

メタバースは非現実的な体験をリアルに再現することができます。

ユーザーは自分のアバターを通じて異なる世界に没入し、新たな体験を楽しむことができます。これにより、日常生活では得られない刺激や冒険を提供し、ストレス解消や創造性の向上につながります。

メタバースを利用した仮想リゾートでは、ユーザーはリアルな旅行費や時間をかけることなく、世界中の美しい場所を訪れることができます。
例えば、太陽の下でビーチでリラックスしたり、宇宙飛行士として宇宙を探検したりすることが可能です。

バーチャルリアリティ(VR)を利用した医療シミュレーションでは、医学生や医療従事者が手術や診断のトレーニングをリアルに体験できます。

コミュニケーションの容易さ

メタバースはリアルなコミュニケーションを可能にします。

従来のオンラインコミュニケーションと比較して、よりリアルな対話や共同作業が実現できます。これにより、遠隔地の同僚やビジネスパートナーとの関係を強化し、生産性を向上させることができます。

メタバース内のバーチャルオフィスでは、リアルなオフィス環境を再現し、同僚との直接のやり取りやミーティングが可能です。例えば、リアルなデスクを持ちながら、バーチャルホワイトボードを使用してアイデアを共有することができます。

アバターを使って会議に参加する際、顔の表情やジェスチャーが反映されるため、会話のリアリティが向上し、コミュニケーションがより豊かになります。

環境負荷の低減

メタバースはリアルな世界と比較して環境への負荷を最小限に抑えます。

物理的な移動や資源の消費が不要なため、エネルギーや資源の節約につながります。また、リモートワーカーが増えることで交通渋滞や大気汚染の問題も軽減されます。

リアルなイベントや会議をメタバース上で開催することで、参加者の移動や交通渋滞、会場の電力消費を大幅に削減することができます。

例えば、クリーンエネルギーを使用しているにも関わらず、リアルなイベントでは多少なりとも環境負荷が発生しますが、メタバース上でのイベントではそれが回避できます。

格差の解消

メタバースは現実世界における格差やハンディキャップを解消する可能性を秘めています。

障害を持つ人や介護や育児に追われる人々も、メタバース上で自由に活動し、社会参加を促進することができます。例えば、リモート地域に住む子供や障がいを持つ学生も、リアルな学校に行くことなく、オンラインで教育を受けることができます。

これらのメリットは、メタバースがどのように現実世界の問題を解消し、利便性を提供するかの想定事例です。

企業や個人が、これらのメリットを活用することで、より効率的で公平な社会を実現できるでしょう。

メタバースを活用した事例を紹介

メタバースを活用して何ができるのか実際の活用事例をいくつかご紹介いたします。

バーチャルショップ

三越伊勢丹は、自身のブランドを象徴する独自のメタバース上の仮想都市『レヴ ワールズ』を展開しています。

この仮想都市では、利用者は専用アプリを通じてアバターを登録し、デジタル空間の『バーチャル伊勢丹』での買い物を楽しむことができます。

バーチャル伊勢丹では、店員のアバターも配置され、チャット機能を使った接客が提供されています。

さらに、『レヴ ワールズ』では、バーチャルファッションショーや人気格闘漫画『刃牙』シリーズに登場する“地下闘技場”をモデルとしたイベントスペースが設けられています。

利用者はここでアバターとなった人気キャラクターに会ったり、関連するデジタルアイテムを入手したりすることができます。

『レヴ ワールズ』は、現在は婦人服や食品など180ブランドを扱っていますが、今後は家具や日用品にも対象を広げる予定です。

さらに、友人のアバターと一緒に会話しながら買い物できるような機能も強化される予定です。

他社がメタバース上で開催されるイベントへの出展が中心のなか、三越伊勢丹は既に独自のメタバース空間を構築・提供しており、百貨店・小売業界のメタバース活用をリードする存在として注目されています。

オンラインイベント

GUUCI

GUCCIは、大人気のゲーム型メタバース『Roblox』上に『GUCCI Town』をオープンしました。

Robloxは、他ユーザーが作成した様々なゲームを楽しんだり、ユーザー自身もゲームを作成することができるプラットフォームです。

このプラットフォームは、ユーザー自身が作成したゲームで構成されており、ゲーム版のYouTubeとも呼ばれています。

『GUCCI Town』には、グッチのアイテムに関連する様々なコンテンツが提供されています。

競技場ではグッチのアイテムに関連するゲームが楽しめ、アトリエではアート制作を楽しむことができます。

さらに、展示スペースではヴィンテージから新作アイテムまで幅広いグッチの製品を見ることができます。

この取り組みは、2021年にGUCCIがRoblox上に2週間限定のエリアをオープンし、約2000万人の来場者を記録した成功を受けて実現しました。

GUCCI CEOのニコラ・ウディノ氏によれば、この成功は、「GUCCIがRoblox上でブランドのコミュニティ意識を育てることができたから」としています。

このように、GUCCIはRobloxを活用して、メタバース上でのブランドのプレゼンスを強化し、顧客との関係を深める取り組みを行っています。

メタバース観光

Prtimes.jp

東京都と東京観光財団は、メタバースやARの技術を活用して、東京の観光都市としての魅力を世界に広める新しいプロモーション『HELLO! TOKYO FRIENDS』を展開しています。

このプロモーションでは、『Roblox』という没入型プラットフォーム上に「東京観光ワールド」を構築し、現代の象徴的なスポットを再現した「現代エリア」を中心に、東京の街並みを体験できるようにしています。

ユーザーは、トレジャーハントなどのイベントを楽しみながら、東京の観光情報を収集し、他のユーザーと交流することができます。

さらに、東京観光大使であるホロライブプロダクション所属のVTuberとのコラボアイテムも提供され、ワールド内で開催されるクエストを達成することで限定アイテムを獲得できます。

また、同時に公開されるWebアプリ『TOKYO HUNT!』では、実際の東京の街中で『HELLO! TOKYO FRIENDS』の体験を楽しむことができます。

アプリには東京都内の9か所のチェックポイントが設定されており、訪れるとエンブレムを獲得できます。さらに、一部のチェックポイントではARカメラ機能を利用してキャラクターとの記念撮影も行うことができます。

このように、『HELLO! TOKYO FRIENDS』のプロモーションでは、Robloxのメタバースワールドと実際の東京観光を組み合わせることで、世界中のユーザーに東京の魅力を広く伝える取り組みが行われています。

バーチャルオフィス

『Horizon Workrooms』は、Meta社が提供するバーチャル会議室サービスであり、どこにいても同僚と一緒に仕事をすることを可能にします。

このサービスでは、アバターとしてVR空間で会議に参加したり、パソコンのビデオ通話でバーチャルルームにダイヤルインしたりすることができます。

さらに、参加者のアイデアをまとめるためには大きなバーチャルホワイトボードを使用したり、自分のコンピューターやキーボードをVR空間に持ち込んだりすることができます。

『Horizon Workrooms』は、Meta社が提供するVRヘッドセットOculus Quest 2を持っていれば最大限活用できますが、PC等でブラウザからアクセスすることも可能です。

料金プランは無償であり、Oculus Quest 2の利用可能な全ての国で『Horizon Workrooms』をダウンロードすることができます。

このサービスの特徴は、以下の2点にあります。

まず1点目は、デスク、パソコン、キーボードなどを一緒にVR空間に持ち込むことができる点です。これにより、物理的な作業環境をバーチャル空間に再現し、リアルな仕事の体験が可能です。

2点目は、同僚と一緒にいるような感覚を提供することです。『Horizon Workrooms』では、高品質かつ低遅延の空間オーディオにより、着席している位置によって声の聞こえ方が変わるため、まるで同じ部屋にいるかのような体験ができます。

『Horizon Workrooms』は、没入型の仮想オフィスとして、Meta社のメタバース活用の一例として挙げられます。このサービスを通じて、チームメイトとのミーティングや作業を効果的に行うことができます。

今回ご紹介した事例はほんの一例です。この他にも多種多様なジャンルで多くの企業がメタバースを活用しています。

メタバースへの参加方法を解説

メタバースへの参加方法には、プラットフォームやサービスごとに違いはありますが、概ね下記の手順で参加し利用します。

  • アカウントの作成
  • プロフィールの設定
  • アバターの作成
  • 探索と交流
  • コンテンツの作成と共有

アカウントの作成

まず、対象のメタバースプラットフォームやサービスのウェブサイトやアプリにアクセスし、新しいアカウントを作成します。

この際、必要な情報を提供し、ユーザー名やパスワードを設定します。

プロフィールの設定

アカウント作成後、プロフィールを設定します。

これには、ユーザー名、プロフィール写真、興味や関心事などの情報が含まれます。これにより、他のユーザーとのつながりを強化し、共通の興味を持つ人々と交流できます。

アバターの作成

多くのメタバースプラットフォームでは、個々のユーザーが仮想的なアバターを作成することができます。

アバターは自分自身を表現するための仮想的なキャラクターであり、外見や服装などをカスタマイズすることができます。

探索と交流

作成したアカウントやアバターを使って、メタバース内の様々な場所やコンテンツを探索し、他のユーザーと交流します。

コンテンツの作成と共有

一部のメタバースプラットフォームでは、ユーザーが自分自身のコンテンツを作成して共有することができます。

これには、仮想的な空間や建物の構築、デジタルアートの制作、音楽や動画の投稿などが含まれます。

これらの手順に従うことで、一般的にメタバースプラットフォームやサービスに参加することができます。

仮想通貨が必要なメタバースへの参加方法

基本的にメタバースへの参加は先に述べた方法で問題ありませんが、一部のメタバースプラットフォームによっては、デジタルアセット(電子的な物、資産)などの売買や、コンテンツの購入などを仮想通貨で行う場合があります。

そのため、事前に仮想通貨を保有してメタバースプラットフォームに連携することが必要になります。

メタバースプラットフォームへ仮想通貨を連携するには、以下の手順で行いましょう。

  1. 仮想通貨取引所のアカウントと口座を開設し、必要な仮想通貨を購入する
  2. MetaMaskウォレットを作成し、購入した仮想通貨を送金する
  3. 利用するプラットフォームとMetaMaskを連携する

仮想通貨取引所のアカウントと口座を開設し、必要な仮想通貨を購入する

まず、国内取引所のアカウントと口座を開設します。

国内でも様々な仮想通貨取引所がありますので、下記におススメの仮想通貨取引所を厳選しましたので、併せてご覧ください。

仮想通貨取引所のアカウントと口座を開設したら、日本円を入金して仮想通貨を購入することができます。

どの仮想通貨を購入すべきかは、利用するプラットフォームによって違いますので、事前に利用するメタバースプラットフォームで確認しておきましょう。

また、日本のメタバースプラットフォームでは日本円を入金して、プラットフォーム独自の仮想通貨に交換する方法をとっている場合もありますので、その場合は仮想通貨取引所の開設は不要です。

MetaMaskウォレットを作成し、購入した仮想通貨を送金する

仮想通貨取引所で仮想通貨を購入したら、仮想通貨をウォレットに移す必要があります。

仮想通貨ウォレットは、その名の通り仮想通貨を入れておく財布です。

有名なものでは『MetaMask』があります。

『MetaMask』は、グーグルのwebブラウザである『Google Chrome』の拡張機能から簡単に作成することができます。

スマホの場合は、MetaMaskアプリをインストールします。

仮想通貨ウォレットについて、もっと詳しく知りたい方は、下記の記事も併せてご覧ください。

利用するプラットフォームとMetaMaskを連携する

利用するメタバースプラットフォームとMetaMaskを連携します。

連携方法は、各プラットフォームによって異なりますが、一般的には『Settings』や『Wallet』からMetaMaskを選択し、アクセス許可をすることで設定が完了します。

連携が完了すれば、メタバースプラットフォーム内で、購入したいアイテム等を選択して購入手続きをします。

メタバース空間の作り方

メタバースは自作できます。専門的な知識や技術が必要ですが、一部の優秀なエンジニアしか制作できないわけではありません。

メタバース空間を作成するには、以下の手順を行います。

  1. プラットフォームの選択
  2. 必要なツールの準備
  3. 3Dモデルの作成
  4. メタバース空間の設計
  5. アセットの配置
  6. インタラクションの設定
  7. テストと公開

プラットフォームの選択

最初に、メタバース空間を構築するためのプラットフォームを選択します。

Decentraland、CryptoVoxels、Sansar、Somnium Space、DOORなど、さまざまなプラットフォームがあります。自分のニーズやスキルレベルに合ったものを選びましょう。

必要なツールの準備

選択したプラットフォームに必要なツールを準備します。

例えば、UnityやBlenderを使用する場合は、それらのソフトウェアをダウンロードしてインストールします。DOORのようなオンラインサービスを利用する場合は、Webブラウザを開いてアクセスします。

3Dモデルの作成

メタバース空間に配置するための3Dモデルを作成します。

建物やインテリア、アバターなど、必要な要素を作成するためにUnityやBlenderを使用します。自分で作成するか、オンラインで入手できる無料または有料の3Dモデルを使用することもできます。

メタバース空間の設計

選択したプラットフォームを使用して、メタバース空間の設計を開始します。

土地の購入やレンタル、空間のレイアウトや配置、インタラクションの設定など、空間全体を構築します。DOORのようなプラットフォームでは、ドラッグアンドドロップで簡単に設計できます。

アセットの配置

作成した3Dモデルやその他のアセットをメタバース空間に配置します。

部屋の内装や装飾、道路や広場、植物や家具など、必要なものを配置していきます。配置の際には、空間全体のバランスや見栄えを考慮しましょう。

インタラクションの設定

メタバース空間内でのインタラクションを設定します。

例えば、アバターが特定の場所に移動するとイベントが発生するようなトリガーを設定したり、アバター同士がコミュニケーションを取れるような機能を追加したりします。

テストと公開

作成したメタバース空間をテストし、必要に応じて修正や調整を行います。

完成したら、プラットフォーム上で公開します。他のユーザーと共有し、フィードバックを受け取ることも重要です。

以上の手順で、自分だけのメタバース空間を作成し、他のユーザーと交流することができます。

メタバース空間の作成は、創造力や工夫が求められる楽しい作業ですので、ぜひチャレンジしてみてください。

まとめ

メタバースは、今後ますます重要になってくると考えられます。

現実世界に加え、宇宙空間そして仮想空間に人類は生活圏を広げていくでしょう。

このデジタル空間では、ユーザーは仮想のアバターを操作し、他のユーザーとの交流や活動を行います。

ソーシャルメディアやオンラインゲーム、仮想現実技術などの進化によって実現され、リアルな社会経済活動やエンターテイメント、教育、コラボレーションなど様々な分野で活用されています。

メタバースは、ユーザーに新たな体験や可能性を提供し、現実世界では難しいあらゆることが実現できる可能性を秘めています。

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