NFTマーケットプレイスとは?
- NFTマーケットプレイスとは、NFTコンテンツを売買する場所のこと
- 誰でも参加できるオープンマーケットとプラットフォームのユーザーのみが参加可能な独自のマーケットがある
- クリエイターが販売するショップ形式とユーザー同士で売買するマーケット形式がある
NFTマーケットプレイスとは、マーケット(市場)+プレイス(場所)のことであり、その名の通りNFTコンテンツを売買する場所のことです。
NFTのマーケットプレイスは誰でも参加できるオープンマーケット(OpenSeaなど)とNFTゲームプラットフォーム内にある独自のマーケットプレイスの2種類があります。
マーケットプレイスにはショップのような販売形式と、ユーザー間で売却および購入ができる2種類の取引形式があります。
NFTマーケットプレイスで出来ることは以下の通りです。
- NFTコンテンツの購入
- NFTコンテンツの販売
- NFTコンテンツの二次販売
ショップ形式でクリエイターから直接購入したNFTコンテンツを、同一のマーケットプレイス内で他のユーザーに転売することもできます。
NFTコンテンツを売買するには、基本的に決済手段としてイーサリアムなどの暗号通貨(仮想通貨)を使用しますが、国内のマーケットプレイスでは決済手段が豊富にあり、クレジットカード決済、銀行振込にも対応しているところもあります。
国内だと、日本語も完全対応で日本円で決済できるところもあり、初心者の場合は国内のマーケットプレイスを覗いてみることをお勧めします。
NFTマーケットプレイスの選び方
国内外で数多くのNFTマーケットプレイスがあります、必要な暗号資産(仮想通貨)や手数料も様々です。
そこでNFTマーケットプレイスを選ぶ際の注意点とポイントをご紹介します。
NFTマーケットプレイスを選ぶ際の4つのポイント
- NFTコンテンツのジャンル
- 暗号通貨(仮想通貨)の種類
- 各種手数料
- 信頼性・安全性
NFTコンテンツのジャンル
NFTマーケットプレイスを選ぶ際に、まず取引したいNFTコンテンツのジャンルに注目したいところです。
基本的には国内外のNFTマーケットプレイスで取り扱うジャンルにそれほど大きな違いはありませんが、国内のマーケットプレイスではアニメやマンガ、アイドルのトレーディングカードが豊富にあり、海外だと絵画系の画像や写真、イラスト、音楽などのNFTアートが多い印象です。
暗号通貨(仮想通貨)の種類
NFTコンテンツを売買するときに、暗号資産(仮想通貨)でNFTを購入し、また、NFTを売却することで暗号資産(仮想通貨)を得ることが基本です。
必要となる暗号資産(仮想通貨)はマーケットプレイスごとに若干違いがあるので、事前に確認する必要があります。
国内では、決済手段に暗号資産(仮想通貨)以外にも、クレジットカード決済や銀行振込などがあり、日本円で決済できるので取り組みやすいのは国内のNFTマーケットプレイスですね。
各種手数料
各種手数料にはNFTコンテンツを入庫、出庫、販売、出品、そして決済した時に手数料があり、さらに暗号資産(仮想通貨)のイーサリアムを使用した時などに発生するネットワーク手数料のいわゆるガス代があります。
全ての手数料が必要なのではなくて、NFTマーケットプレイスによって、必要な手数料は違いますので、どのタイミングでどのくらいの手数料が必要かを確認する必要があります。
例えば、Coincheck NFTではガス代が無料ですが、決済手数料が10%かかります。
世界最大手のOpen Seaは販売手数料が安いですが、ガス代がかかります。
信頼性・安全性
NFT市場はまだ歴史が浅く、法整備が整ってないこともあり信頼性や安全性に疑問があるNFTマーケットプレイスもあります。
さらにマーケットプレイス自体は健全な運営を行っていても、悪意のある利用者がいたり、過去には詐欺などのトラブル事例もありました。
利用する際には、マーケットプレイスの運営元を良く確かめて、信頼できるかを判断してください。
判断の目安としては大手の企業が運営しており、ユーザー数が多い方が信頼できると思います。
海外よりも国内の方がトラブルに見舞われた時に、日本語で対応してもらえたりするので安心でしょう。
国内のNFTマーケットプレイス
国内のNFTマーケットプレイスをいくつかご紹介したいと思います。
国内マーケットプレイスでは決済手段が豊富にあり、クレジットカード決済も導入されてるサービスも多く、当然ながら日本語対応なので非常に気軽に始められるところが多いですね。
Coincheck NFT(β版)
名称: Coincheck NFT
取扱いNFTコンテンツ:主にトレーディングカードなどのゲームアセット
決済通貨: Coincheckで取扱いのある10種類以上の暗号資産(仮想通貨)
ウォレット:MetaMask
Coincheck NFTは国内初の暗号資産交換業者が運営するNFTマーケットプレイスです。
ゲームやアイドルのトレーディングカードが多く出品されており、Coincheckの口座を持っている方は、NFTの出品や購入の際にかかる手数料(ガス代)が無料になります。
販売手数料は販売価格の10%であり、出庫手数料はイーサリアム(ETH)のNFTの場合は、0.01ETH、PolygonのNFTの場合は無料になります。
Coincheck NFTの特徴としては、オファー機能(販売依頼)があることです。
これは買い手が購入希望価格を提示し、NFTの所有者が承諾すればその金額でNFTを購入できる機能です。
自分以外のユーザーが保有してるNFTであれば、出品・未出品に関わらず全てのアイテムにオファーをすることができます。
コインチェックなら最短5分で口座開設申し込みができます。
コインチェックの口座開設については、こちらもご覧ください。
LINE NFT
名称: LINE NFT
取扱いNFTコンテンツ:ゲーム、アニメ、キャラクター等のアセット
決済通貨: LINK(リンク)、日本円
ウォレット:DOSI Wallet
公式サイト:https://nft.line.me/
LINE NFTはLINE Xenesis株式会社が運営してるNFTマーケットプレイスです。
ゲーム、アニメ、アイドルなど様々なNFTコンテンツを取り扱っています。
LINE NFTの特徴としては、LINE Blockchainという独自のブロックチェーンを構築しており、完全に独立したブロックチェーン環境を構築して運営していることです。
LINE NFT内で使用できる暗号資産(仮想通貨)は、リンク(LN)という独自通貨を使用してします。
さらに、独自ウォレットのDOSI Wallet内でNFTコンテンツを管理します。
独自の環境を構築しているため、LINEアカウントを開設するだけで気軽にLINE NFTアカウントを開設することができ、簡単な手順でNFTコンテンツの売買を始めることができます。
また、通常は手数料としてガス代を支払う必要がありますが、LINE NFTではガス代が無料となっています。
LINE NFTではストアとマーケットという2種類の取引環境があります。
ストアではクリエイターから直接NFTを購入でき、マーケットではユーザー同士でNFTを取引することができます。
独自の環境を構築してるメリットがある一方で、デメリットとしてはNFT界では主流のウォレット「MetaMask」と連携することができず、またイーサリアムなど他のブロックチェーンのNFTは売買できません。
楽天NFT
名称: 楽天NFT
取扱いNFTコンテンツ:ゲーム、アニメ、キャラクター等のアセット
決済通貨: イーサリアム(ETH)、クレジットカード、楽天ポイント
ウォレット:MetaMask
公式サイト: https://nft.rakuten.co.jp/
楽天NFTは、楽天グループ株式会社が運営するNFTマーケットプレイスです。
楽天NFT内では、ショップ形式とユーザー間取引のマーケット形式の2種類があり、ショップで購入したNFTコンテンツをマーケットで販売することもできます。
楽天NFTは、「モーメント」というNFTコンテンツと、そのモーメントを一つ以上まとめた「パック」というものがあります。
楽天IDがあればカンタンな手順で始められるので、楽天ユーザーであれば他のNFTマーケットプレイスよりも手軽ですね。
楽天NFTの便利なところは、クレジットカードで決済できるところです。
さらに、クレカ決済をすれば楽天ポイントが貯まり、NFTコンテンツを購入する場合も楽天ポイントが使用できるのでお得に利用することできます。
暗号資産(仮想通貨)を利用する場合、イーサリアムで決済できますがパック購入のみだったり、ショップでの購入に限られユーザー間のマーケットでは使用できないことに注意が必要です。
Adam by GMO
名称: Adam by GMO
取扱いNFTコンテンツ:NFTアート、トレーディングカード
決済通貨: イーサリアム(ETH)、クレジットカード、銀行振込、楽天ペイ
ウォレット: MetaMask
公式サイト:https://adam.jp/
GMOグループが運営しているNFTマーケットプレイスです。
Adam by GMOでは一次出品と2次出品があり、作品を制作したクリエイター自身による販売が1次出品。1次出品されたNFTを購入者はさらに販売することもでき、これが2次出品です。
2次出品時には、その売上金額の5%(2023年3月現在)と、作品を制作したクリエイター自身が設定した割合分のロイヤリティを手数料として差し引かれます。
その割合分がロイヤリティとしてクリエイターに還元されます。
Adam by GMO内ではNFT保有者限定のコンテンツが豊富にあります。
それは画像のみならず音楽や動画などの形式でも提供されており、保有者のみが視聴やダウンロードできる仕組みになっています。
海外のNFTマーケットプレイス
海外のNFTマーケットプレイスでは数は少ないですし、完全対応ではありませんが日本語でも利用できるマーケットプレイスをご紹介していきます。
海外のマーケットプレイスの特徴としては、取引量や取引高が多くて国内よりも絵画系のNFTアートが豊富に取引されている印象です。
決済通貨はイーサリアムがあれば大丈夫ですし、独自通貨を発行してるところもイーサリアムから、海外の暗号資産(仮想通貨)取引所で換金して取得できると思います。
Open Sea
名称: Open Sea
取扱いNFTコンテンツ:NFTアート、音楽、ゲームアセット、トレーディングカード
決済通貨: イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)
ウォレット: MetaMask
公式サイト:https://opensea.io/ja
Open Seaは、Ozone Networks.Inc(Ozone社)が運営する世界最大級のNFTマーケットプレイスです。
その取引量は世界でも最大規模であり、1日あたりの取引高が2億6100万ドルを記録したこともあります。
さらに、イーサリアム以外にも多数の暗号資産(仮想通貨)に対応しています。
取扱うNFTコンテンツもアート系や音楽、写真、トレーディングカードなど多種多様なコンテンツがあります。
完全ではありませんが、日本語にも対応しているので、日本の方にも利用するハードルが低く気軽に取り組めて安心ですね。
Looks Rare
名称: Looks Rare
取扱いNFTコンテンツ:NFTアート、音楽、ゲームアセット、トレーディングカード
決済通貨: イーサリアム(ETH)、Looks
ウォレット: MetaMask
公式サイト:https://looksrare.org/ja
Looks Rareは近年急拡大をみせているNFTマーケットプレイスです。
Looks RareではLooksという独自の暗号資産(仮想通貨)を発行しており、Looks Rareのガバナンストークンでもあります。
NFTマーケットプレイスの最大手であるOpen Seaに対して、ヴァンパイア・アタックを仕掛け、その牙城を崩そうとしていることでも注目されました。
さらに、ステーキング報酬を導入するなどマーケットプレイスの中でもユーザー獲得に積極的な行動を見せているNFTマーケットプレイスです。
ステーキングとは、対象の暗号資産(仮想通貨)をウォレット内に保持し続けることで、報酬が得られる仕組みです。
株式でいう配当に似ていて保有することでコミュニティに貢献してると考える。
保有量が多いほど、貢献度が高いと判断されます。
日本語にも対応しているので、日本のユーザーにもフレンドリーなプラットフォームですね。
NFT市場の将来性 市場規模
NFT市場は、web3.0やメタバース、暗号資産(仮想通貨)などと共に、次世代の市場として高い注目を浴びており、その将来性が期待されています。
インドの調査会社「Blue Wave Consulting」によれば、全世界のNFT市場の規模は2028年には200億ドルを超えると予想されます。
また、米国の大手調査会社「MarketsandMarkets」によれば、2022年から2027年の間に年平均成長率が35%になる見通しで、2027年には市場規模が136億ドル(約1兆8000億円)に達すると予測されています。
海外はもちろん国内でも高い注目を浴びており、NFT事業には大手企業も続々と参入しています。
NFT市場の市場規模はこれからも伸びるという予測もあり、大手企業も参入しています。
NFTに対する認知度は、まだ一般的な人々の間で低い状態ですが、技術自体の進化やデジタルコンテンツの普及などが進む中で、NFTの需要が拡大していくことが予想されます。
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